呑兵衛雑記

 

鰻のおかむら

茅ヶ崎で50年の名店「鰻のおかむら」が鎌倉に引っ越してきた、というので早速、兄と行ってみた。

由比ヶ浜通りの江ノ電踏切のそばにある。

鎌倉で鰻といえば、同じ由比ガ浜通りにある「つるや」が有名だ。ちょっと敷居が高いので私は行ったことがないが、かつては多くの文豪が通い、2013年にはミシュランの1つ星に登録された店だ。

今回ご紹介する「おかむら」と、バスで一停留所違うとは言え、この名店の近くに店を出すということは、それなりに自身があるのだろう。

細い路地のようなエントランスを抜けて白木の引き戸から店内に入る。真新しい店内は明るく清潔そうだ。昼時ということもあり、従業員が忙しそうにしている。予約をしていたせいか、個室に通された。

まずは生ビールを頼む。おいしそうなクラフトビールが小洒落たグラスに出てきた。お勧め、というツマミを頼む。詳しく書かないが、お世辞にも旨いとは言えなかった。

 

ビールを飲み干して、日本酒を頼む。メニューには「日本酒」としか書いてないが、そばのガラスケースの中に色々な酒が鎮座している。その中から「雄町 無濾過生原酒」というのを選ぶ。この酒は美味かった。

ツマミの印象が悪かったので、期待感がしぼんでいたところに、うな重到着。一風変わった模様のお重の蓋をあける。ふっくらとした厚みのある鰻、焦げ具合もちょうど良い。一口ガブリと喰った。旨い。満足。

 

旨い酒に、旨い鰻。ツマミを頼まなければ満点だった。

窓から差し込む日差しがポカポカと温かい。ゆっくりお茶をすすってから店を出る。

玄関わきに置いてあるメニューを見ている御婦人に「鰻は!、旨いですよ」と余計なアドバイスをして帰路についた。 

<お店情報>

「鰻のおかむら」

神奈川県鎌倉市由比ガ浜2-4-40

0467-33-6363

https://unagi-okamura.com

鎌倉駅から徒歩6分。バスは六地蔵下車3分。


忠兵衛

 

鵠沼稲荷に参拝したあとは、小田急で片瀬江ノ島まで行き、歩いて数分のこの店に寄るのが、いつのまにか定番になった。毎年のことでもあり、何回か、ほかの店に浮気をしたこともあったが、今年もやっぱりこの店に立ち寄った。

店の外には大きな生け簀。いまどき珍しくなった手動の引き戸で中に入る。私以外は子供連れの家族が多い。みな定食を食べているようだが、私はとりあえず生ビール。鎌倉山から鵠沼まで1万歩も歩いたあとのビールはサイコー! つまみは、地ダコのポン酢和えを頼む。これが、また旨い。

余談だが、海鮮料理屋や寿司屋でタコを頼むと、大体その店の味がわかる。タコのうまい店は、安心だ。まずい店はチューインガムのようなタコを出してくる。

話を戻す。空きっ腹に染みるビールとタコをガツガツと喰ってしまい、気がつけば写真を取るのを忘れた。

 

やっとお腹が落ち着いたところで、やっぱりーーと、酒(「酔鯨」純米)と、「ながらみ」を頼む。(写真)

ながらみはチビチビ飲むには最高のツマミだ。爪楊枝で中身をほじくり出しながら磯の香りを楽しむ。肝の一歩手前でプツンと切れてしまうとがっかりする。(この気持ち酒飲み以外にはわからないだろうな)

この店、正月や休日の昼時はとても混むが、平日なら広い店内に空いている席も多い。

定食や丼のメニューが多いが一品料理も多い。魚介類はみな新鮮、伊勢海老などを頼むと外の生け簀から取り出してさばいてくれる。

店の雰囲気は、お世辞にも洒落ているとは言えない。いかにも観光地江ノ島というガサツな内装だが、店員のハキハキした対応も気持ち良い。

新鮮な魚と旨い酒、酒飲み爺にはこれ以上特に望むものなし。

 

<店情報>

「忠兵衛」藤沢市片瀬海岸1−11−25コングラッツ湘南1F

電話:0466-27-1455

平日はラストオーダー1630、土日祝は2100まで営業

(240128)


「竹庵」

ここ湘南で最近噂の蕎麦屋、鵠沼海岸の「竹庵」にはじめて行った。ランチだが念のため予約をしていた。店は小田急「鵠沼海岸」駅のすぐ裏側にあるので分かりやすい。

11時半、開店と同時に入った。この店についてはネットでいろいろと紹介されているので詳細はそちらを参考にすると良いだろう。

まずは、ネットで好評の「ゴボウ天」を肴に瓶ビールで喉を癒やす。

生ビールがないのが残念だ。

のんびり飲んでいると正午頃にはほぼ満席になった。子供ずれもいる。平日の昼のせいか、奥様達がほとんどだ。

内装も新しく清潔だが、私の想像していた「旨い蕎麦屋」のフンイキとは違った。どちらかと言えばカフェ風な内装だ。これも奥様達の好みかも。

 

 

さらに生牡蠣の天麩羅と酒を一合注文、徐々に腹具合も出来てきたところで、せいろを一枚。蕎麦は白くツルツルとーー、これも、ちょっと私のイメージとは違った。私から言えばツルツルしすぎる。もうすこしガサツイタ方が、いわゆる喉ごしが楽しめるのだがーーー。

 

腹もイッパイになった。お勘定をして、一歩外にでればポカポカと暖かい。幼少の頃を思い出しながら、しばし懐かしの「銀座通り」を散策した。

(2023.12.26)